
プロダクトデザイナーとしての仕事のご紹介です。
先日のこのBLOGでご紹介した『
タカギセイコー』様のスリットランプ
2ZLの上位機種の
700GL(上記写真)のリニューアルデザインも同時期にやらせていただきました。
700GLは、ボディーは2ZLと共通部分もありますが、LED発光部分が2ZLとは方式が違う仕様になっています。
上位機種である
700GLのデザインのポイントは、「新しさ」と「高級感」をどう表現するか・・でした。
ベースとなる機器の骨格部分は大きく変えられない為、光源の入っている上部のかたまり部分でそれを表現しなければなりません。考えた末、この部分をロイヤルブルーの深い紺色で塗装することで、これまでにない新鮮さと高級感を表現することにしました。
また、2ZL同様、LEDであるということがすぐに理解できるように、ボディの一部(こちらはツマミの根元)をブルーに発光させています。
こちらの製品も現在、日本だけでなく世界中で発売されており、好評であるとのことです。

この度、デザインを担当した製品が、長野県中野市にある『
タガギセイコー』様から発売されました。
今回やらせていただいたのは、眼科医療機器のスリットランプ
2ZL(上記写真)と
700GLの2点のリニューアルデザインです。
スリットランプというのはスリット状の光を出して目を検査する、眼科医にとって重要な医療機器です。
今回、ランプの光源に初めてLED電球を使用することになり、それに伴い、これまでのスリットランプの製品群全体を新しくすることになりました。構造的にも大きな変更を伴うリニューアルとなっています。
今回のデザインの課題は『新(LED)時代のベーシックなスリットランプ』とはどうあるべきか、ということでした。
ベーシック=よけいな物をなくしたシンプルで無駄のないデザイン=扱いやすさ、壊れにくさにつながると考えました。
エンジニアの方と綿密な打ち合わせを繰り返し、無駄な部分を極力削ってアスリートの身体のようなシェイプアップされたデザインを目指しました。
また、LEDであるということがすぐに理解できるように、ボディの一部をブルーに発光させています。
これはこれまでにない試みで、LED時代のスリットランプを感じさせる部分にもなっています。
製品は現在、日本だけでなく世界中で発売されており、好評であると聞いています。

去年の夏から秋にかけて長野の中野市にあるメーカーに通ってデザインを進めていた眼科医療機器が完成し、大阪であった展示会で発表したというメールがありました。
ちょっと力を入れてデザインしていたので、製品になって販売されると聞いて嬉しかったです。
上は開発途中のデザインスケッチです。最終的には下の写真のようになりました。

展示会ではこんな感じで展示されたようです。
デザイン開発の過程はホームページの方にも掲載しました。
眼科医虜機器『CGT-2000』のできるまで是非ご覧ください

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医療機器デザイナー|森俊憲 -------------------------
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