
半年位前からまた本を読むようになった。このところよく読むのは安土桃山時代から江戸時代の時代小説が多い。
最近見つけてえらく気に入っているのが「
山本兼一」という人。「
火天の城」とか「
利休にたずねよ」(2009年直木賞作品)が有名で映画化もされている。
狩野永徳を主人公にした「
花鳥の夢」や刀のことを書いた『
ちょうじ屋光三郎』とか、写真の「
おれは清麿」、「
とびきり屋見立て帳』など、骨董や刀剣、絵画など日本美術につながる物を題材にした物が多くて、これがどれも無類に面白い。
なかでも僕が気に入っているのが「
とびきり屋見立て帳』シリーズ。「
真之介」と「
ゆず」という道具屋の若夫婦が幕末の京都を舞台に知恵で店を切り盛りして行く話。京都の名物お道具なんかの話ががいろいろ出てきてちょっと勉強もできる。
どんな作家か検索してみたら残念なことに2014年に57才で亡くなっていました。もっと面白い話をどんどん書いてほしかった。
しばらく図書館がよいが続きそうです。