 昨日のシャボン玉ロボットのイラストの続きです。 回転したり、押し出したり、削ったりと、実際に形を作るのと同じようなことを3Dソフトのバーチャル空間内でやって、形状を作ります。それぞれのパーツに色、表面の明るさ、反射の強さ、表面の平滑度、透明度等の質感設定をします。 そうしたら、でき上がったロボットとシャボン玉をバーチャル空間内に配置して今度はライトを設定します。この辺は実際の立体物を撮影するのと同じです。ライトにもいろんな種類があります。太陽光みたいに真っすぐ平行に光が進むもの、スポットライト、電球のような点のライト、光る板のようなライトなどなど。そして、それぞれの強さと色、影の有る無しを決めて、位置を決め、角度を合わせます。 それで撮影。そうすると上の画像ができ上がります。3Dソフトの場合はこの部分を撮影とは言わず『レンダリング』といいます。つまり写真に撮るわけじゃなくて、計算して画像として出力するわけですね。その計算に時間がかかります。この面にこっちから光が当たるとどういう風に見えるかとかを計算で出しているわけです。考えるとすごいことしてるんですよね。人の見ているものは数式の計算で同じように表現できるということなんです。 ライトの位置を少し動かしてはレンダリングして、おかしければ変更してまたレンダリング。これを延々繰り返します。どうりで目が痛くて肩が凝るわけだ(笑) -------------------------- イラストレーター&トイデザイナー|森俊憲 ------------------------- プロイラストレーターのブログランキングに参加しています。 クリックしていただけると一票入りますので、よろしくお願いします。 にほんブログ村
 昨日の『シャボン玉ロボット』の続きです。 頭の中ででき上がっているロボットを具体的に立体にしてゆきます。まずエンピツで大まかな三面図を描きます。 これをスキャンして下絵にして『イラストレーター』というソフトでもう少し正確に描いてゆきます。 このソフトはドローソフトなのでここで描いたものが3Dソフトに読み込めます。ですから描いたロボットの三面スケッチから形の断面等を作っておき、それを3Dソフトに読み込んで『回転形』を作ったり『押し出し形』を作ったりしてロボットをモデリングしてゆきます。上の画像はイラストレーターの画面です。 今回一番難しかったのが『シャボン玉』の表現です。左は最初の頃のシャボン玉です。きれいなんだけどちょっとガムを膨らませたような感じです。これに虹色の画像を貼り込んだのが右の画像。テカリが入ると画面がうるさくなるので消してあります。画像がもう少し渦巻きになってれば良かったかな。まだまだ検討の余地がありそうです。 明日は印刷前の画像です。  -------------------------- イラストレーター&トイデザイナー|森俊憲 ------------------------- プロイラストレーターのブログランキングに参加しています。 クリックしていただけると一票入りますので、よろしくお願いします。 にほんブログ村
 さて、この前の続きです。 株式会社ヒルマの担当者の方からの最初のメールに貼付されて、僕の描いたロボットイラストを使った表紙見本(上の写真)が送られてきました。これまで、あまり自分のロボットイラストを使ってグラフィックデザインに落し込んでみると言うこともなかったので、ちょっとした驚きと新鮮さがありました。 なるほど、ロボットのイラストは教材とか教育方面に合ってるじゃないか・・という(笑) もともと工作少年の成れの果てなので絵がそういう方向に向いているんでしょうね。 このイラストでも良いんですが、できたら新しい物をと言うことで、新規にロボットのイラストを描くことになりました。 話があったのが2011年の5月末でしたので、東日本大震災のショックもまだ残っていて、重苦しい毎日の中で、なんだか元気が出るような明るいイメージのロボットにしたいなという気持ちがありました。 そこで3つのロボットのアイデアをラフに描いて選んでもらいました。そして決まったのがこのシャボン玉を作るロボットです。下の写真左がそのときに出したラフスケッチです。原発事故への反発もあり、このロボットは自然エネルギーの太陽光発電で動くという設定にしています。 シャボン玉と言うのは子供の頃良くやりましたが、シャボン液のできとか、ストローの先の切り方でできるシャボン玉が違ったりしてなかなか奥が深いですよね。シャボン玉が風に乗ってどこまでも飛んでゆくのを見るのは爽快でした・・。 写真右のスケッチはもう少し細かい所まで考えて描いたもので、表紙の文字を入れて全体のレイアウトも考えながら描いています。左とあまり違わないかもしれませんが、この時点で細部のデザインを決めてあり、頭の中ではすでに立体物になっています。(笑) 次回はモデリングの話を少し。  -------------------------- イラストレーター&トイデザイナー|森俊憲 ------------------------- プロイラストレーターのブログランキングに参加しています。 クリックしていただけると一票入りますので、よろしくお願いします。 にほんブログ村
 小学校、中学校を主に教材・教具を販売している『 株式会社ヒルマ』様(掲載の表紙は2011年の物です)の2012年度のカタログの表紙のイラストをやらせていただきました。 カタログはA4サイズで、厚さが4センチくらいあるしっかりした物です。ピンクと青の2冊を送っていただきました。上の写真は小学校向けのカタログで、他に色違いの中学高校向けのカタログもあります。 今回のイラストの仕事は、担当者の方が、これまでに僕が描いていた『 虹を作るロボット』や『 ニットロボット』をホームページで見て、何かを作っている所が教材等のイメージの合っていると言うことで、今回のカタログの表紙イラストを依頼していただきました。 今回描いたのは『シャボン玉を作るロボット』で、周りにある葉っぱのようなソーラーパネルで電気を起こし、それを動力にファンを回して空気を送り、それでシャボン玉を作るという(笑)ロボットです。 今まで、ロボットのイラストは自分の好きなように作った物なので、今回のように依頼されて新しくデザインから考えて作ったのは初めてで苦労しましたが、きれいにでき上がって来た物を見てとても嬉しかったです。 しばらくは、この『シャボン玉ロボット』の制作行程の話を続けます。  -------------------------- イラストレーター&トイデザイナー|森俊憲 ------------------------- プロイラストレーターのブログランキングに参加しています。 クリックしていただけると一票入りますので、よろしくお願いします。 にほんブログ村
 1994年に独立して、吉祥寺で趣味の3DCGのロボットを描いていた頃、以前の会社によく来ていたカメラマンの「 岸本 淳」さんから、今度CGの本が出るんだけどそれに参加してみないかと誘われまして、暇にあかせて、せっせと作ったのがこの落ち葉ロボットです。 岸本さんはマックで3Dと写真を融合した作品を作っていて、僕は会社を辞めてからも、マックのことでいろいろ教えてもらっていました。カメラを始める時も岸本さんからいろいろ教わっています。まあ、僕の先生みたいな人ですね。 「落ち葉ロボット」ですが元のモデリングはすでにブリキロボットとして作ってあったので、それに近所の公園で拾って来た落ち葉を貼り込みました。なぜそんなことをしたのかはよく覚えていませんが、どこかでひらめいたのでしょう(笑) そうしたら、なんと、他の有名な方に混じって、その分厚い本に掲載されてしまったのです。それまではCGイラストの世界がどんなものかもよく知らずに独学でやってたのですが、この本に載ったことが、そちらの世界に目を向けるきっかけになったような気がします。 これが掲載された本の表紙です。  こちらが中のページ。作り方とかの紹介ページが作品と一緒に出ています。  -------------------------- イラストレーター&トイデザイナー|森俊憲 ------------------------- プロイラストレーターのブログランキングに参加しています。 クリックしていただけると一票入りますので、よろしくお願いします。 にほんブログ村
 僕が3DCGと出会うのは、吉祥寺へ行く前の、まだサラリーマンの頃だと思うのですが、「カラークラッシック」でデジタルの夢を見ていた頃、「マックライフ」の広告に『 ダバカン』さんの描いた3DCGのブタのキャラクターのイラストが載りました。それを見て「すげー」と思いまして(笑)それをきっかけに僕も3DCGをやってみたいと思うようになりました。 そこで当時一番安かった『INFINI-D』という3Dソフトをマックワールドの会場で購入。最初に作ったのがブリキのロボットでした。なぜかと言うと、一番作りやすそうだったんですね。(笑) それでそのロボットの出てくるお話を作りたくなって考えたのが『テディベアがおもちゃ工場でブリキのロボットを作る』と言う話でした。そのワンシーンが上の1枚です。 そして、下の1枚は、ブリキ工場のロボットを出荷するシーンです。(クマはバージョンアップしてます) 箱にはCarnivalの文字が・・。もう吉祥寺にいた頃ですね。この頃は全くの趣味で作っていました。その後仕事になるとはまだ考えてなかったんじゃないかな。  -------------------------- イラストレーター&トイデザイナー|森俊憲 ------------------------- プロイラストレーターのブログランキングに参加しています。 クリックしていただけると一票入りますので、よろしくお願いします。 にほんブログ村
 昨日のエジタくんが大人になって、エンジニアになったらこんな感じかなという『エンジニアロボット』のキャラクターイラストです。名前は『エンジニアロボットくん』(そのままだなー)です。 これは2004年にエンジニア求人情報サイト、リクナビNEXTの運営する『Tech総研』のサイトに掲載されました。 このサイトの「 トラブル処理の土壇場テク」と言う特集ページで使われました。上のイラストは僕が勝手に本風にアレンジしてみました。 下のイラストはサイトで使われたイラストです。 『エンジニアロボットくん』はちょっとドジなところもありますが、仕事のできるロボットエンジニアです。エンジニア向けの本や特集記事のキャラクターにいかがでしょうか(笑)  -------------------------- イラストレーター&トイデザイナー|森俊憲 ------------------------- プロイラストレーターのブログランキングに参加しています。 クリックしていただけると一票入りますので、よろしくお願いします。 にほんブログ村
 野球じゃないんですが、代表の方と子供会が一緒だったという縁で(笑)2004年に長岡のNPO法人『 にいがたエジソン学園』のイメージキャラクタを描かせていただきました。エジソンにちなんで『エジタ』ちゃん『エジコ』ちゃんの子供ロボットコンビです。 「にいがたエジソン学園」は、社会の科学技術に対する関心低下や、青少年の理数系離れの解消に取組んでいるNPO法人です。工作教室、科学教室、ロボコン大会などを開催することで、科学技術及び自然科学が本来持っている面白さにふれる機会を提供しています。 僕は子供の頃は工作少年で「子供の科学」とか「模型と工作」の工作の本を愛読していました。電池で動くロボットとか、紙のできたタグボートとかいろんな物を作りました。 形を考えたり、動きを考えたりするのが楽しいんですね。今の仕事の『おもちゃデザイナー』の原型はこの頃できたのではないかと思っています。 今の子供達にもそういう楽しさを知ってもらいたいですね。たくさんの失敗を繰り返して、ようやくうまくいった時は本当に嬉しいものです。そう言う楽しさの中から『創り出す力』が自然と育まれると思います。 -------------------------- イラストレーター&トイデザイナー|森俊憲 ------------------------- プロイラストレーターのブログランキングに参加しています。 クリックしていただけると一票入りますので、よろしくお願いします。 にほんブログ村
 たぶん、今日から開催されると思うのですが(笑)韓国の城南アートセンター というところで開催されている『ロボットアートと遊びの世界』展に、ロボットイラストを4点出展しています。この「虹を作るロボット」もその中の一点です。 今住んでいる長岡市に引っ越して来たのは12年くらい前になります。窓から水道タワーが見える信濃川の土手近くの一軒家でした。土手に登ると広い空が見えて、雨が多いせいか虹も良く見ました。東京にいた頃には虹なんて見たことなかったので新鮮でした。不思議できれいで、ちょっと幸せな時間をもらえます。それであっという間に消えてしまう。 そういうこともあって、「虹を作るロボット」を作りました。湯気を噴き出すケトルのイメージを元に、エアブラシの機械をミックスしてでき上がっています。頭のハンドルで空気を圧縮して吹き出しています。 -------------------------- イラストレーター&トイデザイナー|森俊憲 ------------------------- プロイラストレーターのブログランキングに参加しています。 クリックしていただけると一票入りますので、よろしくお願いします。 にほんブログ村
 中学3年の頃、クラスの中ではラジオの深夜放送というのが流行っていました。「オールナイト日本」「セイヤング」などなど。 学校から帰ってくると一回寝て、晩ご飯に起きて来て、深夜放送を聞きながら受験勉強。 落合恵子、谷村新司&ばんばひろふみ、吉田拓郎・・、そのまま3時からの「走れ歌謡曲」を聞きながら寝てしまうという一日でした。 聞いていたラジオは家に昔からあったトランジスターラジオ。雑音に悩まされながらも必死で聞いてました。 そういう経験もあって「ラジオ」にはちょっと思い入れがあります。 自分でも鉱石ラジオを作ったことがあります。 エナメル線で四角いアンテナを作り、半田ごてで部品をつなぎましたが、物の見事に何も聞こえませんでした。(笑) 電波と言うものにちょっとファンタジーなものを感じるし、抵抗とかコンデンサーとかトランジスターのデザインも面白くて、ラジオには、科学の不思議さや楽しさがつまってますね。 というわけで鉱石ラジオをモチーフにロボットを作ってみました。目はパイロットランプ、鼻はボリュームつまみ、口は抵抗、お腹にあるのは水晶です。後ろのソファはコイルのデザインになっていて、回路図の入った額縁はハンダのイメージです。遠い星からのかすかな電波を受けて交信しています。 -------------------------- イラストレーター&トイデザイナー|森俊憲 ------------------------- プロイラストレーターのブログランキングに参加しています。 クリックしていただけると一票入りますので、よろしくお願いします。 にほんブログ村
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