
幼児玩具ムックシリーズの続きです。
写真は1988年発売の『ドレミファコール』という電話おもちゃです。いわゆる「ごっこ遊びおもちゃ」ですね。幼児にとって電話というのは触ってみたい物の一つです。家の子もそうでしたが、家にある電話の受話器を持って電話をかけるまねをしたりします。しゃべりを促すと言う効果もあります。
当時あった電話のおもちゃは「トーキングシステム」という、小さなレコードが入っていてボタンを押すと再生してしゃべる、というのが主流でした。この電話はちょっと違っていて、数字ボタンがドレミの音階になっていて音遊びができる、キーボードと電話を足して2で割ったような商品でした。
僕がデザインしたかったのは、幼児が使っても危険でない形の丸い電話でした。適度な重さがあって(実際に重りを入れてあります)幼児が持ちやすい受話器と、リンゴのような丸い形の、滑らかで張りのあるボディラインの電話です。
新鮮な機能が受けたのか、この商品は結構ヒットしました。1988年のグッドデザイン選定商品にもなっています。
他にも、電話のおもちゃは結構デザインしています。例えば他にはこんなテレビ電話のおもちゃとか。
これは「テレビフォン」という商品で、テレビボタンを押すと画面の中の絵が変わります。その相手のボタンを押すとその相手のおしゃべりが聞こえます(トーキングシステム_)。いろんな人に電話することで遊びにチョットした幅ができるんじゃないかと思ったんですが、これは売れませんでしたね(笑)

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イラストレーター&トイデザイナー|森俊憲 -------------------------
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